久しぶりの更新になってしまいました。
いつの間にか桜もちらほら咲き初めてきましたね♪
これからの季節、花見などで飲み食いする機会が多くなるかと思います。分かってはいるけど飲み食いし過ぎてしまう、そんな事ありませんか?お付き合いでどうしても飲み食いせざるを得ない、なんてこともあると思います。ちょうど先日胃痛・胸やけでお悩みの方の施術を行いました。
50代女性 主訴:胃痛・胸やけ・
・連日の飲酒と油っぽいものを取り過ぎた。
・寝ている最中に腹部の違和感で目が覚めた。
・起きてからはお腹の上(みぞおち付近)がドーンとしていて重たい。
・食欲がない
・嘔吐はないが、常に気持ち悪い。
・年に数回このような症状が出る。
・お通じはやや便秘気味。
・横になっていると幾分か楽。
・病院に行ったが、やや熱があると言われ、風邪薬と胃薬を処方してもらった。
脈も積もり積もった日頃の疲れによる消化機能の衰えと推測し、
まずうつ伏せで寝てもらい、触診をしてみると背骨の両側の筋肉のハリが強く、仰向けでお腹を触るとやはりここも硬くなっていて、少し押さえるだけでも気持ち悪さが込み上げてくるとのことでした。内蔵の不調は体表の筋肉や皮膚にも反応として表われてきます。
こういう時は胃腸を休ませつつ、滞った消化機能を改善させなければなりません。薬を飲む事は簡単な手段ではありますが、結局薬の成分を消化吸収する為に胃腸が働いてしまうので、今回のケースでは休ませる為に飲まない方が良いでしょう。もちろん胃痛・胸やけの程度によっては炎症や潰瘍が起こっている場合もありますので、精密な検査をしたうえで飲まざるを得ない事もあります。
まずうつ伏せの状態で背中にあるツボ「膈兪」「肝兪」「脾兪」に鍼を刺し、さらにツボの周りにお灸を乗せます。お灸は煙や匂いが…と心配されるかもしれませんが、煙・匂いの出ないお灸も取り扱っていますので、お家の中が煙で充満する心配もありません。
刺すだけでも効果がありますが、お灸で温めることでより熱が鍼を通じて内部に伝導して血流を促し、胃腸の不調を解消してくれるのです。
このあと仰向けになってもらい、「足三里」に鍼を刺し、お腹の「天枢」「中脘」「気海」にてい鍼という特殊な鍼で刺激をしていると、お腹がゴロゴロと鳴ったのが分かりました。もちろん患者さんもこれに気付き「今お腹鳴りましたね(笑)」と笑っていました。これは腸が動き始めた合図なので、この辺で治療を終えました。この時3時くらいでしたので、夕飯は食べない方が良いけど、食べるならお粥、飲むなら白湯にして下さいとお伝えして様子を見てもらいました。
翌朝連絡があり、治療後お通じがあり、朝起きた時の胃のむかつきが無く、食欲も戻りしっかり朝ごはんが食べられました♪とのことでした。
肩こり・腰痛だけが鍼灸の効能ではありません。こういった内臓系の不調も薬を飲まずして良くなります。
当院では薬だけに頼らない、総合的な治療を提案しております。
ご不明な点などもぜひ一度ご相談ください!
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