全身の倦怠感

こんにちは!いよいよ桜が散って葉桜になってきたかと思えば、昨日今日は気温がぐっと下がってしまい、寒の戻りを彷彿させるような気温になりました。今時期は三寒四温と言い、寒い日が3日あれば温かい日は4日くらいあるという、四文字熟語です。気候の変化は体調の波が崩れやすくなりますので、ご注意ください。

さて、今回は全身の倦怠感を訴えられている方の症例報告です。

 

40代女性 主訴:全身の倦怠感(鍼灸治療は初めて)

 

・2年前くらいから何をしていても全身に重だるさを感じ始め、睡眠が浅い。寝て起きた時も疲れが取れている気がしない。

・婦人科で受付業務をしている(主に椅子に座った状態で主にパソコン作業)

・仕事内容にストレスを感じている

・過去にギックリ腰を3回しており、慢性的な肩こりと腰痛、後頭部の頭痛があり、夕方になると足がむくむ。

 

上記の事を踏まえ、検査等を行っていきました。脈は元気がなく、頭皮は強張っていました。このことから、自律神経系(交感神経と副交感神経)のリズムが取れていない事が分かります。さらに肩甲骨や腰、臀部、ふとももの筋肉の柔軟性や関節の可動域の低下が顕著でした。

なので今回は自律神経の調整と硬直した筋肉に対して柔軟性を向上させる事を目的に鍼灸治療を行っていきました。

 

まずはうつ伏せの状態で足首の内側にある三陰交太谿と、頭の四神総というツボに鍼をしました。これでまず頭の先から足にかけての血流と自律神経の伝達の流れを良くします。

 

それから

頭と首の付け根にある天柱、風池、完骨

肩甲骨周りにある肩井、肩外兪、肺兪、心兪、天宗

腰にある腎兪、大腸兪、腰腿点、次髎、後環兆

膝裏にある委中、ふくらはぎにある陽池、承筋

に鍼を刺しました。

 

さらに各部位ごとに電気も流し、筋肉の柔軟性を出します。

 

合計40本!まさに全身鍼だらけです。この間患者さんも寝ていました♪

 

しばらくして鍼を全部抜いたら、

仰向けでお腹にある天枢、気海、

膝下にある足三里

足の甲にある太衝にお灸を乗せました。

 

この時も煙が出ず、匂いも残らないお灸をしました。

 

お灸をやっている最中、お腹もゴロゴロ鳴っていました。これは単にお腹が空いているからではなく、腸が動いている証拠なのです。腸などの内蔵器は筋肉と違い、自らの意思で動かす事が出来ません。ではどのようにして動かしているのかというと自律神経(副交感神経)の作用により動いています。心臓や血液が勝手に動いて流れているのと同じで、自動的に自律神経が内臓器を制御しているのです。これらのことから腸が動く=自律神経の機能がうまく働きだした証拠でもあるのです。

 

最後に首、肩、肩甲骨、腰、下半身のストレッチを行い、施術を終了しました。

 

患者さんから「今まで背負っていた重りを全て取り去ったくらい体が軽くなりました♪」と喜んでいただけました。

 

そして事前に鍼全部刺したらその様子を写真撮ってと言われたので撮ってお見せしたら、驚いていらっしゃいましたが、「刺さっている感覚が無かったし、久しぶりによく寝れた感じがする」と言っていただけました。

 

今の悪い体の状態に慣れてしまっている方を非常に多くお見受けします。

 

ぜひ今一度ご自身のお体と向き合い、何かしら気になる症状がある方はお早めに治療されることをオススメいたします。当院もお悩みのご相談をお受けいたしておりますので、お気軽にご相談下さい。

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