今までいろんな治療院や「手もみ」「もみほぐし」と称されるリラクゼーション施設で施術を受けた事がある方は「揉み返し」や「好転反応」と言われる言葉を聞いたり、実際に体感された事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一見同等の意味合いで取られる事が多いようですが、実際は違います。
「揉み返し」とは
字の如く、揉んだ刺激が時間差で痛みとして自分に返ってくることです。
これの主な原因としては施術者の過剰な押圧(マッサージや類似行為)による刺激などが挙げられます。
施術を受けている最中、「結構痛いなぁ」と我慢しながら受けていた経験はありませんか?
「強い刺激で施術を受けた方が効くだろう」と思われるのは間違いです。
刺激が強ければそれを受けている体はその刺激から体を守ろうとして体を硬直させます。
誰かに叩かれそうになると人は思わず身構えますよね?
これは本能行動における体の防御反応なのです。
つまり強い刺激で押されたりすると筋肉は緩むどころか固まってしまうのです。
体が固まると施術者はそれを「コリ」と勘違いしてさらに強い刺激を加えて押してしまう。。。
これを繰り返していく事で施術の受け手は無意識のうちに体を硬直させてしまい、施術後には筋肉痛のような痛みを感じてしまう、これが「揉み返し」です。
では「好転反応」とは
これも字の如く、転じて好ましい反応になることを指します。
施術後になんとなく体がだるくなったり、症状が悪化したりするものの、時間の経過とともに薄れ、さらに症状が回復する反応の事です。なぜこのような反応が出るかというと、ご自身の体が「施術を受ける前の状態が普通の状態である」と認識してしまっているからです。的確な刺激量の施術を受けた事で全身の血流が今まで以上に良くなり、筋肉も緩んでいる事がかえって「いつもの自分の体の状態ではない」とご自身の体が間違った解釈をしてしまった結果、施術後の違和感や症状のぶり返しとして起こるのです。
体が馴染んでくるとこれは次第に収まるとともに、症状も消失します。施術後の水分摂取をしっかりすることでこのだるさなども軽減できますのでぜひお試しください。
これら「揉み返し」「好転反応」には個人差があり、必ず起きるわけでもありません。
好転反応が起こらなくても症状は改善します。
ただ一つ言える事は、「強い刺激=効果がある」という事は間違いだと言う事です。
普通は施術者の方から一声あると思いますが、万が一施術を受けていて苦痛を感じるようであれば、素直に施術者にその旨を伝えましょう!
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